2019 年 9 巻 2 号 p. 71-76
〔目的〕早期・初期変形性膝関節症患者における変形重症度に影響を及ぼす因子を抽出することである。〔対象と方法〕早期・初期変形性膝関節症患者女性48名の膝関節屈曲可動域,膝関節伸展可動域,30秒椅子立ち上がりテスト,開眼片脚立位保持時間を測定し,変形重症度に影響を及ぼす因子を検討した。〔結果〕変形重症度に影響を及ぼす因子として膝関節屈曲可動域が抽出された。〔結語〕早期・初期変形性膝関節症患者の理学療法においては,膝関節屈曲可動域の維持,拡大を集中的に行うことが特に必要であると示唆された。