2015 年 23 巻 p. 119-122
本研究では,タンパク質-無機ナノ粒子を混合のみで融合させる技術の開発を目指し,カルボキシル基を表面に有する無機ナノ粒子の合成を行った.流通式反応装置を用い,3,4-dihydroxyhydroxycinnamic acidを配位子とした金属錯体を高温高圧水中で分解することにより水に対して高い分散性を有する酸化鉄・酸化セリウムの連続合成に成功した.合成したナノ粒子は免疫系を刺激することなく,炎症反応を引き起こさない生体適合性を有することがわかった.