ホソカワ粉体工学振興財団年報
本年報は、粉体工学の啓蒙、発展を目的として平成3年12月に設立されました公益財団法人ホソカワ粉体工学振興財団の年報です。それぞれの年度の事業内容と実施状況の概要、役員等の名簿と共に、その助成・褒章事業の対象となった研究従事者から提出された報告書をまとめて公開しています。財団活動の詳細につきましてはそのホームページ(http://www.kona.or.jp/jp/)に掲載されています。
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収録数 701本
(更新日 2026/01/09)
Online ISSN : 2189-4663
ISSN-L : 2189-4663
研究報告書・技術報告書 オープンアクセス
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32 巻 (2024) p. 92-95
液液界面での粒子と界面活性剤の競争吸着とその応用 もっと読む
編集者のコメント

ピッカリングエマルションの解乳化には、微粒子を温度などの外部刺激に応答して液滴表面から脱着するように化学修飾することが一般的である。本研究では、界面活性剤の吸着膜の相転移現象を応用して、液滴表面で微粒子と界面活性剤の交換反応を誘起することで新規なピッカリングエマルションの解乳化法を提案している。

32 巻 (2024) p. 135-139
多孔質セラミックス担体による高耐久性電極触媒の開発 もっと読む
編集者のコメント

本研究では,イリジウムおよび酸化イリジウムを含む酸化チタン系触媒担体(Ir–IrO₂/TiO₂)を火炎プロセスにより合成した。焼成処理が電気伝導性に与える影響を調査した結果,750 °Cでの処理により導電性が向上することが明らかとなった。本研究で開発した触媒担体は,特に高い電気伝導性と耐久性が求められる固体高分子形燃料電池用の触媒担体に有用である。

32 巻 (2024) p. 54-57
シクロデキストリン金属有機構造体による吸入合剤設計 もっと読む
編集者のコメント

シクロデキストリン系金属有機構造体(CD-MOF)は,その高い生分解性と安全性により,医薬品分野で注目を集めている。スプレードライ法によって生成したCD-MOF粒子は,高濃度のレボフロキサシン含有に成功し,高い肺への送達率を達成した。さらに,吸入合剤の設計を目指し,4-アミノサリチル酸とイソニアジドを用いてスプレードライ法で調製された粒子は,共結晶の形成を示し,異なる特性を持つ薬物を同時に肺に局所送達することを可能にした。

32 巻 (2024) p. 101-105
微細粉末焼結による純Znの強度・延性同時改善 もっと読む
編集者のコメント

亜鉛はその優れた生体親和性と生分解性から新たな生分解性インプラント材料として注目を集めているが,力学特性に課題があり,その産業応用は制限されている。本研究では,アークプラズマ法により作製した亜鉛超微細粉末の焼結および熱処理により,従来の亜鉛と比較して数倍の強度と数十倍の延性を同時に実現することに成功した。また,その優れた力学特性が微細な結晶粒径と室温動的再結晶に起因することを明らかにした。

32 巻 (2024) p. 121-123
有機塩の結晶粉末による有機半導体の抜本的な性能向上 もっと読む
編集者のコメント

本研究は,分子の種類の制約により,p型と比べて研究が遅れているn型有機半導体の電子移動度の向上を目的としている。固体材料の機能は分子の構造と配列に依存するため,n型有機半導体の機能開拓と性能の最大化に向けて,有機塩の結晶粉末による分子配列制御に挑戦した。研究遂行の中で,金属フリーなn型有機半導体ポリマーの作製手法を新たに発見しており,結晶とポリマーの両軸でn型有機半導体の性能向上に取り組んだ。

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