ホソカワ粉体工学振興財団年報
本年報は、粉体工学の啓蒙、発展を目的として平成3年12月に設立されました公益財団法人ホソカワ粉体工学振興財団の年報です。それぞれの年度の事業内容と実施状況の概要、役員等の名簿と共に、その助成・褒章事業の対象となった研究従事者から提出された報告書をまとめて公開しています。財団活動の詳細につきましてはそのホームページ(http://www.kona.or.jp/jp/)に掲載されています。
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収録数 733本
(更新日 2026/08/15)
Online ISSN : 2189-4663
ISSN-L : 2189-4663
研究報告書・技術報告書 オープンアクセス
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33 巻 (2025) p. 46-49
微小プラスチックの環境微生物毒性の評価とその制御 もっと読む
編集者のコメント

本研究では,水環境中の微生物に対するナノプラスチックの付着・毒性に影響を与える因子として,曝露環境(媒体塩分濃度)だけでなく,微生物の生育状態(対数増殖期・定常期)にも着目した系統的な実験結果が報告されている.対数増殖期の大腸菌では粒子付着による毒性が顕著であるのに対し,定常期の大腸菌では毒性が比較的低いことが明らかにされており,生育状態が毒性発現において重要な役割を果たすことが示されている.

33 巻 (2025) p. 30-34
AIを用いた医薬品添加剤粒子画像からの粉体物性予測 もっと読む
編集者のコメント

本研究では,従来法では迅速かつ非破壊での評価が困難であった医薬品粉体中の賦形剤混合比の推定に対し,光学顕微鏡画像と深層学習を組み合わせた新手法が提案されている.人間の目では捉えにくい微細な粒子特徴をAIが自動抽出することで,高精度な定量評価を実現している点が特筆される.簡便な撮像装置で実装可能であるため,医薬品製造におけるリアルタイム品質保証やプロセス解析への応用が期待される.

33 巻 (2025) p. 139-142
気液固界面の制御による金属微粒子の気相コーティング もっと読む
編集者のコメント

本研究では,気液固界面の制御に基づくワンステップエアロゾルプロセスによって,金属鉄をコアとするFe@SiO₂コアシェル粒子を合成する手法が提案されている.前駆体濃度の調整により粒径(475〜710 nm)およびシリカ被覆層の厚さ(29〜13 nm)を制御できることが示されるとともに,水素と前駆体のモル比が金属鉄への完全還元を達成する上で決定的に重要であることが明らかにされた.磁性材料への応用に向けた有望な合成プロセスとして位置づけられる.

33 巻 (2025) p. 70-74
音速流ノズルとイオン誘起核生成を用いたCO2分離 もっと読む
編集者のコメント

本研究では,気相中のイオンを核として分子が集積するイオン誘起核生成に着目し,その基礎過程が確率モデル(待ち行列理論)および分子動力学計算によって検討されている.分子の吸着・脱着ダイナミクスや単一イオン周囲における初期クラスター形成を分子レベルで解析した結果,イオンが気相中の分子集積を促す起点となり得ることが示された.本成果は,将来的なガス成分分離や浄化プロセスの設計に向けた重要な基礎的知見を提供するものである.

33 巻 (2025) p. 103-107
バレル電解エッチングによる多孔性Al微粒子の形成 もっと読む
編集者のコメント

本研究では,表面に多孔質構造を有するAlおよびMg微粒子を効率的に作製するための手法が報告されている.電気化学プロセスを採用することで多孔質構造の形成が可能となり,通電量の調整によって細孔深さを精密に制御できることも実証されている.本手法で作製された多孔性微粒子は,センサーやバッテリーをはじめとする多様な分野への応用が期待される.

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