抄録
スイカ立体栽培における着果節位が果実重に及ぼす高温の影響を,果実肥大期の葉面積と関連づけて調査した.整枝法は一次側枝二本仕立て一果どりとした.着果節位が高いほど果実重は大きくなったが,糖度は低くなった.着果節位が高いほど果実肥大期を通して個体当たり総葉面積が大きかった.授粉5日後,20日後および40日後(収穫時)の総葉面積と収穫時の果実重との間にはいずれも高い正の相関が認められた.着果節位が低いほど,初期の果実への光合成産物の供給量が少ない上に,着果後の光合成生産量も少なくかつ葉面積拡大との間で光合成産物の分配の競合が起こるため,果実が小さくなるものと考えられた.