グラジオラスの木子を無菌培養して得られた根片を外植体として, MS培地にNAAの単独添加区でカルスと不定胚, NAAとBAPの両方の添加区でカルスと不定芽が形成された. 5mg・liter-1NAAと5mg・liter-1BAPの両方を添加した区で最も不定芽形成率が高かった. この不定芽をMS培地に継代培養することで植物体が再生し, 球茎を形成した. この球茎を低温処理して休眠打破後, 圃場で栽培した結果, 再生個体の茎葉の形態, 開花様相は元植物と同一であった. また, 根片外植体からの不定芽形成には品種間差異が認められた.