園芸学研究
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栽培管理・作型
セル育苗時の培地加温によるシンテッポウユリ品種の開花抑制
坂本 浩
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キーワード: セルトレイ, 抑制栽培
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2006 年 5 巻 3 号 p. 261-264

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抄録
シンテッポウユリ(Lilium × formolongi hort.)8品種を,2003年5月12日の定植まで,15℃および25℃で培地加温してセル育苗した.25℃で育苗すると,6品種の開花が9月中旬まで遅れたが,ほとんどの品種でロゼット株の発生が多くみられた.唯一‘F1オーガスタ’では,ロゼット株の発生が少なく,切り花品質もすぐれており,秋季生産に適した特性を示した.‘F1オーガスタ’は,比較的少ない低温遭遇量で開花し,夏の高温の影響を受けてもロゼット化しにくい品種であると考えられる.
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© 2006 園芸学会
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