園芸学研究
Online ISSN : 1880-3571
Print ISSN : 1347-2658
ISSN-L : 1347-2658
育種・遺伝資源
核遺伝子型雄性不稔性を有する‘ピーマン中間母本農1号’の育成とその特性
松永 啓矢ノ口 幸夫元木 悟岡本 潔村山 敏
著者情報
ジャーナル フリー

2007 年 6 巻 2 号 p. 177-181

詳細
抄録
‘ピーマン中間母本農1号’は‘東京ピーマン’に発生した雄性不稔系統に‘ベルホマレ’の種子親系統の‘101(2・4)-11-1-4’を2回交雑した後代から選抜された雄性不稔性,疫病抵抗性及びToMV抵抗性を有する育種素材である.雄性不稔性は単因子劣性の核遺伝子型であり,疫病抵抗性は不完全優性の極く少数の因子に支配されていると推定される.本系統の利用によりピーマンF1品種の採種効率を向上させることができるので,青果用および台木用F1品種の種子親系統としての利用が期待される.
著者関連情報
© 2007 園芸学会
前の記事 次の記事
feedback
Top