2020 年 2 巻 p. 64-73
本研究では,幼児期前期の歩行に着目し,家庭内環境や外出時の移動手段,身体活動や歩行に関する保護者の意識など,歩行を取り巻く生活環境の実態把握を行うことを目的とした。1歳児(n=34),2歳児(n=53),3歳児(n=33),の合計120名の保護者を対象に,歩行を取り巻く生活環境に関する自記式の質問紙調査を実施した。その結果,子どもが保育園降園後に外出する理由としては,買い物等の親の外出に伴う外出が最も多く,外出時の移動手段については大人が状況に応じて決定する傾向にあった。ショッピングカートの利用時間については,約7割の家庭が買い物に費やす8割以上の時間をショッピングカートに子どもを乗せていた。保護者は外出時の幼児の歩行について身体活動を促進する機会として捉えにくい傾向にあった。