乳幼児教育者の専門性のあり方について,乳幼児期を人間形成的視点から分析することによって考察した。乳幼児期は子どもが自己形成を成立させていく時期であり,その進行状態に応じた教育(保育)が行われなければならない。
本来母親による保育は自らの子どもの成長・発達に応じた形で進められるがゆえに,中心的役割を演じるものであり,乳幼児教育者は母親の保育を補助することが主な役割であった。それは保育を構成する養育・保護・教育のうち,養育と保護がその中心であったからである。しかし,今や乳幼児教育者が真に母親の保育を指導できるだけの専門性を備えた乳幼児教育指導者になる必要がある。
乳幼児期の保育の重要性が増してきている現在,保育における教育の要素が重視されるようになってきた。教育は養育や保護と根本的に異なる要素をもっていて,子どもにストレスを与える。そうすることによって耐性の育成を成立させる。その結果,乳幼児教育者の役割の拡大化,さらに,乳幼児教育者における専門性のレベルアップが求められているのである。