抄録
能動的な人材開発を目指し、大学の教育現場ではPBLが広がっている中、オンライン上でのやり取りの必要性が増している。しかしながら、オンライン上で学生はなかなか能動的に振る舞えないことが多い。本研究は、オンライン上でのやり取りの場を情報的相互作用と心理的相互作用のマネジメントが必要であるプラットフォームとして捉え、自己調整学習の観点から社会的認知理論における三者相互作用のモデルと自己調整の関係性を示す。その上で、グループにおける役割ごとの秘匿化されたチャネルを用いるという方策について、実際の2つのプロジェクトと結びつけながら考察し、自己調整に対する有効性を示したものである。