国際P2M学会誌
Online ISSN : 2432-0374
デジタルトランスフォーメーションに関するP2Mの展開
-3Sモデルを用いたDXを実現する組織構造の考察-
加藤 智之越島 一郎梅田 富雄
著者情報
ジャーナル フリー

2018 年 13 巻 1 号 p. 107-120

詳細
抄録

近年、IoTやIndustry 4.0などのデジタル技術を基盤とした新しい価値創出のための概念が注目されており、実際に全く新しいビジネスが展開されている。これらは、デジタル革命と言われているように従来型の経営からデジタル技術を生かした経営変革に向うデジタルトランスフォーメーション(DX)と呼ばれ、世界的なトレンドとなっている。日本の製造業においても、これらのDXを実現しようとしているが、既存のビジネスモデルやビジネスプロセスをデジタル技術が活きるように変容することができず、対応が遅れているのが現実である。そこで、本論では日本企業の強みを活かしながらもDXに対応できるような組織体について議論し、日本的なDXのための経営手法としてP2Mが有効であると考え、関連する事例とともに関連事項について説明する。

著者関連情報
© 2018 International Association of P2M and Authors
前の記事 次の記事
feedback
Top