抄録
発明、技術その他のノウハウは、企業が事業機会の最大化を図るために不可欠な知的財産である。これら発明等の漏洩は、企業生命を脅かす恐れがある。しかし、発目等の漏洩は企業の知らない間に起きている点でたいへんやっかいな問題である。法的な整備も進みつつあるが、漏洩問題がなくなる気配はない。昨今のICTの発達により、わずかなミスが発明等を漏洩させる。そこで、本研究では、発明等の漏洩を防止するには関係者の共通した認識が必要であると考えている。そのために、ロジックモデルを用いた発明等に関する「あるべきでない姿」の見える化を提案する。関係者は、このロジックモデルを見ることにより、秘密漏洩のために行うべきことを時系列的に把握することができる。