抄録
本稿は、経営戦略を実現する業務改革、それを支援する情報システム構築において、構想段階で描いた業務改革の効果や価値を獲得し、目標とするQCDを実現するためのフレームワーク、仕組みとツールについて論じている。日本版プロジェクト&プログラムマネジメント(P2M)、3Sモデルをベースに、業務改革の効果や価値、目標とするQCDをスキームモデルからシステムモデル、サービスモデルへの橋渡しするためのフレームワークを提示し、次に、仕組みとツールを提案する。さらに、当初の成果獲得に向けたプロジェクトの事例に適用し本方法が有効であることを述べる。