抄録
グローバル企業では、各地区の統括会社が月次の在外子会社の情報をまとめるのに各国のコストや販売の状況が違うため時間が掛かる。前月の情報の報告が遅くなればなるほど、本社がグローバルな意思決定をして、各社に適切な指示を出すのが遅くなると言う課題がある。その課題の解決のために、特性要因図で各階層が望むフォーマットに入力するのに時間が掛かる、集計する時間が掛かる、そして、出す数値に責任があるため確認に時間が掛かる、という3つの本質課題を見つけ、その後、更に経営層の意思決定を早めるためのデータビジュアライゼーションを適用し、その結果を検証した。このモデルを適用した事例とP2M理論の3Sモデルとの関連性とプログラムマネジメント教育への可能性を考察し、データビジュアライゼーションと3Sモデルには関連性があることがわかった。