抄録
国際協力機構(以下 JICA)では、援助の戦略性強化や選択と集中を背景に、政府の国別援助方針の下で事業をプログラム化してその下でのプロジェクトを展開してきた。2015年の国連のSDGsの採択以降、世界的な課題への対応に注目が集まる中、JICAは独自のJICAグローバルアジェンダ及びクラスター事業戦略を形成し、組織の強みや経験を生かした対応を行っていくことを打ち出している。本論ではJICAグローバルアジェンダについてP2Mの枠組みを用いて整理、また、具体的な事例の検証を行い、以上を分析の上、課題を整理したうえで、今後の課題の抽出を行う。