2024 年 11 巻 2 号 p. 29-42
本研究では、世界で最もIT人材を輩出しているインドのITエンジニアが日本での就業を選択するまでのプロセスに焦点を当て、日本選択の背景を明らかにすることを試みた。研究手法として、日本で就業しているインド人ITエンジニアにインタビューを行い、M-GTAを用いて分析し、日本での就業を選択するまでのプロセスについて概念を抽出しモデル化を行った。環境要因、個人要因の影響を受けながら、認知、感情、評価、行動の一連のプロセスで日本での就業を選択していることが明らかになった。日本企業としては、インド人ITエンジニアの環境要因の整備支援、個人要因の理解、そして認知、感情、評価、行動の各プロセスへの働きかけの必要性を理解したうえで、効果的な施策を打ち出すことが求められる。