1920年代のはじめに,Bartlane方式と呼ばれるディジタル写真電送方式が実用化され,通常の電信回線で写真電送が可能となった.画像信号はディジタル符号に変換され鑽孔テープに記録される.これを通常の電信送信機にかけ,受信側で原テープを再生する.このテープより,オフ・ラインで受信画を再生する.この方式はディジタル写真電送の先駆をなすもので,当時,冗長度抑圧のためのラン・レングス符号化方式も考案されている.
Bartlane方式により,1939年,欧州戦争勃発のころまでに,約500枚のニュース写真電送が,大西洋海底ケーブルを通して,ロンドン=ニュ—ヨーク間で行われた.