Journal of Inclusive Education
Online ISSN : 2189-9185
ISSN-L : 2189-9185
短報論文
高等教育機関における教員養成制度と多様性教育の動向
―日本、韓国、アメリカ合衆国、イギリスの研究を中心に―
權 偕珍 太田 麻美子
著者情報
ジャーナル オープンアクセス

2018 年 5 巻 p. 61-76

詳細
抄録

2006 年に国連で障害者権利条約が採択されてから、日本国内でも様々な領域(厚生労働省, 2017: 文部科学省, 2012a)で、その権利を保障するための障害理解が重要視されてきた。しかしながら、現在行われている障害理解は、障害者を保護して支援する対象として捉えており、その結果、社会の中で共に生活し、働く仲間として障害者が認識されない一因となっている(權・田中, 2016)。社会における障害理解を促進し、障害のある者と障害のない者が共に生きる社会(“共生社会”)を実現するためには、障害を人間の多様性として捉え、多様な人材を社会で活用するというダイバーシティの観点(日本経済団体連合会, 2002)から障害理解教育を考える必要がある。そこで、本研究では、日本、韓国、アメリカ合衆国、イギリスの高等教育機関における教員養成制度及びダイバーシティ観点に基づいた障害理解教育について整理し、動向を把握する。

著者関連情報
© 2018 一般社団法人アジアヒューマンサービス学会
前の記事 次の記事
feedback
Top