抄録
インターネット上の電子ジャーナルや二次データベースにおいて、訂正記事がどう扱われているのかを調査した。電子ジャーナルは東京医科大学図書館分館で受入した2003年出版の冊子体雑誌のうち、これに対応するPubMed収載の149タイトルを対象とした。二次データベースはPubMedを利用した。PubMedでは訂正記事の告知は約80%で、著者名などは書誌が訂正されている例が見られた。電子ジャーナルでは、被訂正論文から訂正記事へのリンクは68%の論文で見られたが、出版者によってはリンクしていない雑誌も見られた。被訂正論文自体の訂正がされている例は10%であった。訂正記事の扱いは、多くの雑誌で電子ジャーナルのリンク機能を活かしアクセス性は向上しているが、冊子体に準拠した扱いの雑誌もあり、被訂正論文自体の修正を含め電子ジャーナルの特徴を活かした対処が望まれる。