抄録
本研究では、相対性理論・量子論に基づく現代宇宙論の観点から、生命エネルギーのメカニズムに関する一考察を行うことを目的とした。人間生命体は、超高度な複雑系原子配列調和物質であるが、その自己組織的存在は負のエントロピー的性質を示している。ここでは、人間の生命エネルギーのメカニズムとして、v > mc^2/h(1-v^2/c^2)^<1/2>で表される高周波数vを有する微細な波動に基づく、生命エネルギーE_<life>=hv - mc^2/(l-v^2/c^2)^<1/2>を考え、E_<life>の可能性として二つのモデルを提案した。第一のモデルは、E_<life>が先端宇宙論において未解明であるダークエネルギーに対応しているモデルであり、アインシュタイン方程式R_<μv> - g_<μv>R/2 +Λg_<μv> = 8πGT_<μv>/c^4における負の圧力及び反重力を示す宇宙項Λg_<μv>に深く関係している。第二のモデルは、宇宙論におけるダークマターが生命エネルギーE_<life>に対応し、ダークエネルギーが意識エネルギーに対応するモデルである。今後さらに詳細なメカニズムの検討が期待される。