国際生命情報科学会誌
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第16回生命情報科学シンポジウム
脳内ドーパミン受容体測定と脳機能(<特集>第16回生命情報科学シンポジウム)
伊藤 正敏山口 慶一郎Mehedi MASUD四月朔日 聖一三宅 正泰仁村 太郎目黒 謙一岩田 錬
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2003 年 21 巻 2 号 p. 449-454

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抄録

ドーパミン(DA)神経は、中脳に細胞体を持ち、線条体、視床下部、下垂体、辺縁系、及び大脳皮質に神経線維を送る調節性の神経伝達系である。線条体は、主として運動の調節に関係しているが、精神機能にとって辺縁系や前頭、側頭葉におけるDA系がより重要である。PETを用いることで脳内のDA合成から、再取り込み、受容体等の各機能を独立して評価できるようになった。また、受容体結合能を指標としてDAの脳内分泌までも評価する試みが開始されている。こころの科学において重要と思われるDA機能の最近の研究成果を概括する。

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© 2003 国際生命情報科学会
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