抄録
統合医療としての癌治療経過報告が、長期に行われるケースが、近年少しずつ増加している。今回2004年の韓国での本学会報告から10年経過したところでの発表5症例の経過報告と、5年以上の経過のある73歳男性、前立腺癌症例、79歳代男性、肝臓癌症例、76歳女性、胃癌切除後膵臓転移症例、55歳女性、甲状腺癌ステージIV A、そして経過は5年に満たないがアポトーシスの指標の抗p53抗体が明らかに低下した乳癌ステージII Aの58歳女性の経過報告を行いたい。10症例中、4例は他界する形をとったが、その経過からのメッセージを今後の医療の良き提言として様々な面で学び、経過良好のケースから、統合医療の癌に対するアプローチ10年以上行ってきている当院の今の現場を考察し、報告していきたい。