抄録
舌喉頭偏位症(ADEL)は、舌小帯の有無にかかわらず舌および喉頭蓋・喉頭の前上方への偏位している状態で、この状態は上気道の抵抗が増加させるだけではなく、呼吸も抑制している。舌小帯およびオトガイ舌筋を一部切離する舌喉頭矯正術(CGL)は、舌および喉頭蓋・喉頭が後下方に移動し喉頭が直立するため呼吸障害が改善される。乳児では、啼泣、夜泣き、反返り、抱き癖などの症状がCGL直後から消失し子育てが楽になる。今回はCGL前後の乳児の啼泣時の音声を録音し、感性制御技術(ST)音声分析ソフトを用いて比較検討したので報告する。