抄録
COVID-19感染拡大防止に伴う政府の要請によって、2020年3月から5月までの3カ月間、全国の多くの義務教育諸学校が一斉臨時休校になった。そのため、外国人児童生徒にかかわる関係者は、突如日本語学習ができなくなってしまった児童生徒の学びの遅れを心配した。また、多くの大学も休校になったことで現役大学生からは、将来の不安や希望を失う声が多数届いた。
そこで、平時に大学生がボランティア活動でかかわる愛知県西尾市において、教育委員会と民間と大学とが連携し、外国人児童生徒の希望者を対象にオンライン支援を試みた。「こんな時だからこそ、できること」を合言葉に、閉塞感を破って外国人児童生徒にも大学生にも光を灯すことをめざした。緊急突発的に走りながら動く形で開始した期間限定の活動であったが、予想以上の効果があった。そのため、連携した民間団体では、学校再開後もオンライン支援が継続されることになった。この活動も契機の一つとなり西尾市教育委員会は、オンラインアプリの公費負担使用に踏み切った。