抄録
3次元データの変形を行う方法は, 有限要素法や, バネモデルを用いたシミュレーション, マスキングによる物体の切り取りなどのさまざまな方法が存在する.今回提案する手法は, ボクセルとセルラオートマトンを基に作成したボクセルオートマタを用いた方法で, 少ない手数で異なる濃度値を持つ物体の変形を行うことを目的としている.提案方法は物体を直接変形させるため, 物体の近似や, メッシュやマスクの作成などは行わないで物体の変形を行うことができる.提案方法は, 3次元データを読み込み, 5つの写像を決定することにより物体の変形を行う.物体の性質は5つの写像のみで決定する.