抄録
3次元幾何モデルを容易に制作するための1つの手法を提案する.設計の初期段階で, 利用者が新しい形の創作を行う過程を効率良く支援する手段に対話型進化計算法(IEC)を導入して, 進化過程のシミュレーションを美しい形の生成に利用する.システムが生成する複数の形状に対して利用者が主観的な好みを点数化して与えると, より利用者好みの形をシステムが生成する.3次元モデリングの未経験者でも, 斬新な形を造ることができる.専門家向けには, 陰関数法によるモデリング機能を提供することで, 3次元モデルの内部パラメータを直接編集しながらより高品質な形に仕上げることも可能である.提案手法の有効性を示す初期実験結果についても紹介する.