抄録
静止衛星を用いた携帯端末向けの通信システムは, グローバルな情報通信基盤を経済的に構築できる.この様なシステムでは, 開口径10m以上の大型展開反射鏡アンテナを衛星に搭載する必要があり, 安定な回線を確保するためには衛星軌道上でのアンテナビーム指向精度が重要である.本報告では, 大型反射鏡にフェーズドアレー給電方式を組合わせることにより, 複数ビームを指向制御可能なオンボード処理可能な簡易な励振位相制御法について述べる.また技術試験衛星VIII型(ETS-VIII)搭載アンテナの諸元を想定し, 指向制御特性の数値検討結果を報告する.