抄録
技術試験衛星VIII型(ETS-VIII)は、小型移動端末などを用いた次世代衛星通信実験を行うために、二基の大型展開アンテナ反射鏡を有する構成となっている。このアンテナ反射鏡は14個の6角錐台形のモジュールを結合することにより構成される。このモジュールどうしを組み立てる際に使用するモジュール結合ブラケットの位置誤差データを、組み立てを行う前に測定し、FEMモデルに反映することで、熱ひずみ解析と同じ要領により軌道上の鏡面誤差量を推定することができる。本報告では、直径10[m]程度の部分結合モジュールを組み立てて、重力をキャンセルしたコンフィギュレーション下において測定を行い、このシミュレーション方法が妥当であることを検証した。