抄録
ETS-VIIIに搭載される大型の展開アンテナは軌道上で展開するため, 金属繊維で編まれた可とう性のメッシュで鏡面を形成している.また鏡面は14個のモジュールで分割された構成となっている.このような複雑な鏡面では, 鏡面の反射特性およびPIM(Passive Intermodulation)の特性(金属繊維であるため)を確認する必要がある.本アンテナの電気性能を評価するため, 14モジュールのうち7モジュールのEMを用い, 試験を実施した.試験はニアフィールド測定を行い, 反射特性については放射パターンにより, PIMについてはマイクロ波ホログラフィーにより評価した.試験の結果, 反射特性優れ, PIMの発生も小さいことを確認した.