抄録
近年、統計的冗長性に基づいた画像圧縮符号化であるJPEGなどに代わり、画像の幾何的冗長性を利用した領域分割符号化やフラクタル画像圧縮符号化などが注目されている。しかし、これらの手法は高周波成分の多い複雑な信号を持つ画像を効率良く表現することが困難である。そこで、本提案手法では画像を周波数分割し、各周波数成分を容易に生成できる二次曲面によって近似表現する汎用的な画像のモデル化手法の確立を目的とする。まずは、曲面から曲線へと次元を下げ、容易に生成可能な二次曲線による画像のモデル化手法を検討することで、本提案手法の妥当性を確認した。