草と緑
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外来性タンポポ種群(Taraxacum officinale agg.) ―学名から考える侵入・定着・交雑―
芝池 博幸
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2016 年 8 巻 p. 64-72

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抄録
「セイヨウタンポポ」の学名は「Taraxacum officinale Weber ex F.H. Wigg.」と表記されることが一般的である。しかし、「外来性タンポポ種群」として「Taraxacum officinale agg.」が用いられる場合もある。この場合、命名者の位置にあるagg.は何を意味しているのだろうか。agg.はセイヨウタンポポが倍数性や無融合生殖によって、形態的に識別が困難な種の複合体(species aggregate)であることを意味している。学名を見ているだけでも、セイヨウタンポポが興味深い特性を持っていることがうかがえる。本稿では、日本列島におけるセイヨウタンポポの侵入・定着・交雑の過程を理解するために、タンポポ属植物の分類や生活史、生殖様式等について解説する。そして、重点的に対策すべき外来種という観点から、外来性タンポポ種群による遺伝的攪乱の問題を指摘する。 <引用文献の差し替え> 「渡邉弘晴 2013. タンポポ 風でたねをとばす植物. あかね書房, 東京.」として引用した文献は、「小田英智・久保秀一 2009. 自然の観察辞典② タンポポ観察辞典. 偕成社, 東京.」と差し替えをお願いします(著者)。
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© 2016 特定非営利活動法人緑地雑草科学研究所

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