日本救急医学会関東地方会雑誌
Online ISSN : 2434-2580
Print ISSN : 0287-301X
原著論文
鳥インフルエンザを疑う個体のスクリーニングに関する基礎研究
中島 功市村 篤本多 ゆみえ中川 儀英猪口 貞樹
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2018 年 39 巻 2 号 p. 214-218

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抄録

感染個体の最終的判断は抗原抗体反応によるが, 鳥インフルエンザウイルス感染を疑う個体のスクリーニングを目的とし, 鳥類に非接触で呼吸・心拍をモニターできる透過型マイクロ波装置を開発し, 評価実験を行ったので報告する。鳥型インフルエンザウイルスがヒトのシアル酸レセプターに直接結合することが報告されており, 将来, パンデミックをきたす可能性を否定できない。スクリーニングとは感染確定ではなく, あくまでも感染を疑い, 集団から個体を隔離し, もって集団感染を予防し, ヒトへの感染防止やパンデミックを予知することを目指している。非接触透過型マイクロ波にて得られた持続的データは, 心拍数, RR間隔, 呼吸パターンときわめて高い相関があり, 感染早期より疑わしい個体をスクリーニングでき, 抗原抗体反応を待たなければならない現行システムに比べて時間的な利点が大きく, 集団感染を防ぐことができるであろう。

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