日本顎咬合学会誌 咬み合わせの科学
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33 巻 , 1-2 号
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原著
  • 山木 貴子, 時崎 匡史, 山木 誠, 清水 由美, 岡藤 範正
    原稿種別: 原著
    2013 年 33 巻 1-2 号 p. 17-22
    発行日: 2013/04/25
    公開日: 2014/11/14
    ジャーナル フリー
    従来,反対咬合の早期矯正治療症例に対して,筋機能訓練装置(ムーシールド)が用いられており良好な経過が報告されている.本論文ではムーシールド治療患者12 症例についての成長発育変化を検討した.矯正治療中の反対咬合患者のうちムーシールドで被蓋の改善をしたものについて年間成長発育量を算出し平均値における評価を行った.さらに典型症例の供覧を行い,治療効果について検証した.成長発育期反対咬合12 症例において良好な治療結果が示された.すなわち,坂本のプロフィログラムより導き出された年間成長発育量の評価結果より12 症例の平均値において全症例とも下顎骨の成長抑制効果が認められ良好な上下顎骨の位置関係の改善が認められた.ムーシールドは反対咬合者の年間成長発育量において治療効果があり,下顎骨の成長が若干抑制され有用である可能性が示唆された.今後, 成長発育を詳細にみていく必要があり,下顎骨の晩期成長に関して今後さらなる追求と症例数の追加を行っていく予定である.【顎咬合誌 33(1・2):17-22,2013】
  • 野澤 康二
    原稿種別: 原著
    2013 年 33 巻 1-2 号 p. 23-30
    発行日: 2013/04/25
    公開日: 2014/11/14
    ジャーナル フリー
    歯科医師が印象採得した無歯顎模型の解剖学的ランドマークは, ラボサイドの歯科技工士にとって義歯製作の基準となる極めて重要な情報である.歯科医師が望む義歯製作の概要を知り,確実に義歯操作に反映する目的で,ランドマークに関するアンケート意識調査を歯科医師に行うと同時に,ラボサイドに送られてくる模型の実態を,義歯床設定基準となるランドマークチャート表を用いて調査を行ったところ, 興味深い結果が出たので報告する.目的)歯科医師が望む義歯製作の概要を知り,それを確実に技工操作に反映すること.調査方法)総義歯製作工程とランドマークに関するアンケート形式の調査と,チャート表を用いた模型観察を行った.結果)製作過程「概形印象→各個トレー製作→咬合採得→試適→完成」が全体の51%で最も多かった.そして,歯科医師のランドマークの必要性の意識と模型上での明瞭度においては,特に下顎で大きな差が認められた.考察)意識調査から多くの歯科医師は義歯全周封鎖への高いイメージをもっているが,義歯製作工程における概形印象用既製トレーや個人トレーの外形線の設定による影響が大きく,ランドマークについての意識と実際のランドマークの明瞭度には隔たりがあった.【顎咬合誌 33(1・2):23-30,2013】
症例報告
  • 久保田 麻弓
    原稿種別: 症例報告
    2013 年 33 巻 1-2 号 p. 31-40
    発行日: 2013/04/25
    公開日: 2014/11/14
    ジャーナル フリー
    全ての患者に対して同じ方法で口腔衛生指導を行うのでは,異なる状況の患者にとっては,必ずしも適切な口腔衛生指導とはならない.現在の歯科診療では,より患者を支えるようになってきている.異なる症状をもつ患者に対して,一人ひとりの状況に即した方法でアプローチする必要がある.ここでは,酸症の患者および知覚過敏症の症例,また歯肉の違いによるアプローチ方法について報告する.さらに,グリシンパウダーを使った歯のクリーニングはこれからの歯科衛生士によるクリーニング手法であり,使用価値があるためここで紹介する.【顎咬合誌 33(1・2):31-40,2013
  • 畑中 秀隆
    原稿種別: 症例報告
    2013 年 33 巻 1-2 号 p. 41-52
    発行日: 2013/04/25
    公開日: 2014/11/14
    ジャーナル フリー
    インプラント治療は近年様々なケースの治療に用いられるようになってきている.しかし日々の臨床(当院)ではパーシャルデンチャーを用いて欠損補綴をすることが圧倒的に多いのが現状である.しかし,遊離端欠損症例では義歯の沈下による疼痛症状の出現や義歯の回転による浮き上がりなど,患者にとって不快な症状が出現することが多い.臼歯部多数歯欠損におけるバーティカルストップの確立においてはインプラント以上のものはないと考える.しかしその反面,インプラントによりアンカーを得ることは外科的侵襲が大きいことや治療費が高額になり,患者の経済的負担が大きいことが欠点として挙げられる.そこで支持効果を期待したインプラントを効果的に用いることで義歯の安定を図ることのできるインプラントオーバーデンチャーを用いて治療を行ったところ,良好な結果が得られた.【顎咬合誌 33(1・2):41-52,2013】
  • 河合 竜佐
    原稿種別: 症例報告
    2013 年 33 巻 1-2 号 p. 53-64
    発行日: 2013/04/25
    公開日: 2014/11/14
    ジャーナル フリー
    咬合平面は補綴処置における咬合の再構成や評価に用いられるだけでなく,下顎の前後的位置と下顎の開大に大きく影響し,骨格パターンを決定する重要な要素の一つである.歯科矯正治療における咬合再構成において重要な咬合平面は上顎咬合平面(upper occlusal plane[UOP])で,これを評価,診断することが治療におけるキーポイントになる.今回提示する high angle class Ⅱ open bite 症例は,V 字型(フラットな上顎前方咬合平面と急峻な上顎後方咬合平面からなる)咬合平面と急峻な下顎下縁平面(mandibular plane)が特徴であり,臼歯部における咬合高径の不足が下顎を後方回転(時計回りに回転,開大)させ,オープンバイトを呈したものと考えられる.このような症例に対しては積極的に咬合平面の再構築にアプローチし,後退した下顎の前方への再適応を誘導することが重要である.今回,症例を通して治療ステップを報告させていただく.【顎咬合誌 33(1・2):53-64,2013】
  • ~顔面表情の非対称性と下顎偏位との関連性~
    村山 千代子, 村山 知子, 尾崎 邦夫, 関根 顕
    原稿種別: 症例報告
    2013 年 33 巻 1-2 号 p. 65-74
    発行日: 2013/04/25
    公開日: 2014/11/14
    ジャーナル フリー
    日常の歯科臨床において,心地よく咬めることは歯科治療の最終到達地点であり,そのために「咬合」が重要なテーマとなる.咬合の診査は模型診断,エックス線写真等の画像診断・キャディアックスなどの下顎運動診査機器による診査など多岐にわたるが,体表診査は特別な機器を必要とせず,患者の負担が少ない.術者の解剖学の知識と観察眼があれば診断が可能なため,咬合診査のベースとして体表診査を行うことが重要であると考える.表情筋・咀嚼筋・顎顔面骨格の対比と下顎偏位の関連性について考察し,矯正治療と下顎位の修正を含む咬合治療を行い良好な結果が得られたので報告する.【顎咬合誌 33(1・2):65-74,2013】
  • 谷本 幸司, 細井 勤
    原稿種別: 症例報告
    2013 年 33 巻 1-2 号 p. 75-84
    発行日: 2013/04/25
    公開日: 2014/11/14
    ジャーナル フリー
    エナメル質は生体の中で最も硬い組織であり,傷つければ二度と再生しない組織である.歯を切削する処置を考える場合には,切削器具を手にする前にその得失を十分に検討するべきである.矯正後の保定や小範囲の欠損に対し,また二次性咬合性外傷の防止のために,矯正用ボンディングベースを加工した装置を使用するようになって20 年以上を経過する.舌側面に応用する装置とはいえ,金属が露出しているので決して外見のいいものではないが,長期間安定して使用できているものが多いことに驚く.連結冠やブリッジで固定を行う前に一度手を止め,その処置が本当に必要か,他に代わる処置はないか,考えていただきたい.もし,歯を切削して行う処置と,全く切削しない処置を比較した場合に効果に大きな差がないとすればどちらを選択すべきだろうか.MI に照らせば明らかである. 顎咬合誌 33(1・2):75-84,2013
  • 本多 正剛
    原稿種別: 症例報告
    2013 年 33 巻 1-2 号 p. 85-94
    発行日: 2013/04/25
    公開日: 2014/11/14
    ジャーナル フリー
    患者は審美障害を主訴とし, 当医院には一般歯科医からの紹介により来院し, 現状では歯冠修復に必要なスペースの欠如があり, 補綴物の装着が不可能であることから矯正治療の依頼を受けた. 当医院で診断用資料を採得し各種分析の結果, 外科的矯正と矯正治療単独のボーダーライン症例と診断し, 補綴医との相談の結果, 矯正治療後に補綴治療にて咬合関係の補正を行い, 外科的矯正治療を避けることとした. 矯正治療後にインプラント補綴が必要であり, 前歯部においては施術前に診断した中切歯のスペースを的確に確保できた. このような矯正治療と補綴治療が必要な症例においては, 綿密な治療計画が必要である. 歯の移動の限界を考慮したうえでVTO によるシミュレーションで治療計画を立案し, 矯正治療単独ではなく補綴治療と連携したインターディシプリナリー治療により, 咬合の安定と審美性の改善を図ったので報告する.【顎咬合誌 33(1・2):85-94,2013】
連載
  • 実験的歯肉炎 Experimental Gingivitis in Man を読み直す
    関野 愉
    2013 年 33 巻 1-2 号 p. 95-98
    発行日: 2013/04/25
    公開日: 2014/11/14
    ジャーナル フリー
  • 咀嚼と発語,平衡機能からみた咬合再構成  第3部機能咬合論に基づいた歯科臨床の臨床統計
    永井 省二
    2013 年 33 巻 1-2 号 p. 99-111
    発行日: 2013/04/25
    公開日: 2014/11/14
    ジャーナル フリー
  • 口蓋の構造と粘膜下を走行する脈管,神経
    阿部 伸一
    2013 年 33 巻 1-2 号 p. 112-113
    発行日: 2013/04/25
    公開日: 2014/11/14
    ジャーナル フリー
  • 第1 回 臼歯部クラウンの除去
    松下 寛
    2013 年 33 巻 1-2 号 p. 114-115
    発行日: 2013/04/25
    公開日: 2014/11/14
    ジャーナル フリー
  • ナソロジーにおける咬合の考え方と先人たちの教え 第3回(最終回)
    伊藤 雄策
    2013 年 33 巻 1-2 号 p. 118-129
    発行日: 2013/04/25
    公開日: 2014/11/14
    ジャーナル フリー
  • Part II( 後編)エネルギーに基づく量子医学 ― Energy-based Quantum Medicine の 創始による正統西洋医学の復活再生と難治療の実際
    西原 克成
    2013 年 33 巻 1-2 号 p. 130-145
    発行日: 2013/04/25
    公開日: 2014/11/14
    ジャーナル フリー
    今日の医学には環境エネルギーとミトコンドリアのエネルギー代謝と動物の生体力学エネルギーの三者が欠落している.そのため組織免疫系の発生や難病の発症のしくみも皆目見当もつかない.著者はこれらの三者のエネルギーを臨床医学に導入して「顔と口腔の医学」を創始し,多細胞動物の統一個体の統御系を細胞内小生命体のミトコンドリアの視座から研究し,細胞病理学に代ってミトコンドリア病理学を樹立し,難病発症のしくみを究明した.難治性の免疫病も悪性腫瘍も精神疾患もともに,環境エネルギーや生体力学エネルギーの不適によって口・喉・腸の常在性微生物が白血球に感染し顆粒球に変容して全身の血液中をめぐって播種し,種々の器官の組織群の細胞内感染症で起こる疾病で,不顕性の日和見感染症状が,生活様式の激変で劇症化したことを明らかにした.常在性の腸内微生物の脳のニューロンの細胞内感染症が精神神経疾患で,それ以外のあらゆる組織の細胞群に発症した細胞内感染症による疾患が免疫病である.そしてこれらの腸内微生物が多重複合汚染した細胞内感染症が全身のあらゆる組織の細胞群に発症し,ミトコンドリアによる細胞増殖の負の制御系が荒廃した症例が癌である.したがって三つの疾病の治療法はすべて同じである.ミトコンドリア活性免疫治療法を実施するとともに,ミトコンドリア共鳴診断法にて有効と判断されるものを投与してこれらの難治性疾患を治癒に導く事が出来たのでそれらの症例を報告する
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