日本顎咬合学会誌 咬み合わせの科学
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自家骨移植を併用したGBR (Guided Bone Regeneration) の組織学的研究
松田 哲河津 寛荒木 久生
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2003 年 23 巻 3-4 号 p. 296-301

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抄録
I.目的
Site Development (インプラント埋入部位の形態修正) としての骨誘導再生法 (GBR: Guided Bone Regeneration) は, 予知性の高い治療術式として広く知られ, 様々な術式が開発されている.その中でも, 最も一般的な術式は, 自家骨移植とチタン強化されたe-PTFE膜を併用することである.本研究の目的は, 自家骨移植を併用したGBRによって再生された新生骨を評価することである.
II.方法
被験者は明海大学PDI埼玉歯科診療所で, チタン強化e-PTFE膜と自家骨移植を併用したGBRを行い, 実験の趣旨を十分に理解し同意の得られている4名 (1回法: 2例, 2回法: 2例) である.膜除去時に膜下の新生骨の一部を採取し切片作成後, 顕微鏡下で観察した.
III.結果
膜直下の, 白色の軟組織は, 線維性の軟組織が認められた.また, 膜直下の新生骨には, 一部, 吸収代謝されず残存した移植骨組織が認められた.また, 新生骨は, 深層部で骨の成熟が進み, 層板状となり正常な骨の性状を示した,
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