抄録
本研究では,否定副詞「别」による禁止・命令構文における副詞の共起現象について考察した。共起頻度の高い副詞の種類や特徴を明らかにするために,3つのドラマの台詞をまとめた小規模コーパスを構築し,分析した。その結果,コーパスからは1869の用例が抽出され,そのうち「别」の前に副詞が共起している例が377例あり,全体の20%を占めていることが明らかになった。また,いずれのドラマにおいても使用頻度が上位6位に入る副詞は共通していた。これらの副詞は多い順に,「就」「也」「千万」「先」「可」「都」となっており,割合は92.6%である。その後,袁毓林(1993)と项开喜(2006)の先行研究を参照して,構文における共起副詞の文法的機能や述語動詞・形容詞に対する選択制限について分析を行った。