抄録
円形で行う,輪番に発言する,否定せず聴くなど参加者の対等性を保障した先生の「クラス会議」を2013年4月から6年間,毎月実施した。相談者が肯定的な態度で話を聴いてもらうことで癒しの場になると共に,解決策から自分の考えの広がりや気づきを得て,今後の行動への具体的な決意になる場として機能したことが相談者の感想から分かった。
また,話合いで出された解決策をスケッチブックにグラフィックレコーディングし,解決策を選択する際に場で共有した。話合いが可視化されること,相談者が出来事や感情を再確認することで悩みから距離を置くことができた。スケッチブックを囲むことで,相談者と参加者の対話が促された。