抄録
本研究では学級集団アセスメントを専門とする筆者及び第2筆者が,学級担任へのコンサルテーションを適切に行いながら,コロナ禍における非接触型のSELプログラムを実施し,その効果について検証することを目的とした。その結果,全体として承認,友達関係,学級の雰囲気,ソーシャルスキル,快感情,安静気分の得点に向上がみられた。また,学級毎の結果において,快感情がA,B両学級において向上がみられた。しかし,安静気分においてはA学級で有意差がみられなかったことや,不快感情においてはA,B学級で真逆の結果となったことに対して,SELの実施によって,学校生活の中で一定の交流活動が増えたことにより,対人トラブルや対人葛藤が起きやすい状況が生まれたことが考えられ,学級によってトラブルをうまく解消できない場合は,不快感の高まりがみられることが示唆された。