抄録
本研究の目的は,クラス会議,または構成的なグループワークを週に1回短い時間で継続的に実施することで,高校生の学校に対する意識や共同体感覚などにどのような影響を与えたかを検証することであった。高校1年生を対象に行なった結果,学校生活満足群が増加し,非承認群が減少するとともに,学習意欲,教師との関係,進路意識が有意に高まったことが明らかになった。一方,学級との関係は有意に低くなり,共同体感覚については大きな変化が見られなかった。以上の結果から,クラス会議や構成的なグループワークの短い時間での継続的な実施は,学校生活の満足度や学習・進路意識の高まりが期待できる一方,短時間で行うことから生じる問題点が明らかになった。