日本糖尿病教育・看護学会誌
Online ISSN : 2432-3713
Print ISSN : 1342-8497
研究報告
糖尿病性腎症患者の内シャント造設が透析生活に与える影響
藤田 祐子稲垣 美智子多崎 恵子小池 美貴小田 梓池本 温美宮崎 彩乃
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22 巻 (2018) 1 号 p. 7-17

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抄録

本研究は,糖尿病性腎症患者の内シャント造設が透析生活に与える影響を明らかにすることを目的に,修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチを用いた質的因子探索研究である.参加者は,医療機関で血液透析を実施し,導入して5年以内の2型糖尿病性腎症患者11名であった.分析テーマは,「内シャント造設が透析に向けて建設的に働き,腎不全を自分のこととして受け入れ療養していくプロセス」と「内シャント造設を客体化し,腎不全を実感できないことにより義務的に透析を行うプロセス」の2つが導き出された.2つのプロセスの始点は,内シャント造設告知時の身体想起の違いによるものであった.内シャント造設が,透析している現在の身体との付き合い方に影響を及ぼしていたことが明らかとなった.内シャント造設は,透析準備期だけでなく,透析の告知以前や現在にも影響を与えており,透析準備期の患者の関わり方に活用できることが示唆された.

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© 2018 一般社団法人 日本糖尿病教育・看護学会
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