日本地震工学会論文集
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論文
多数の断層破壊シナリオによる強震動周期特性の空間分布
香川 敬生
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2015 年 15 巻 7 号 p. 7_90-7_99

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抄録

横ずれ断層と逆断層のそれぞれについて300通りの断層破壊シナリオを設定し、断層を取り囲む200km×200kmの領域内2kmメッシュ毎(10,201点)の強震動を統計的グリーン関数法で計算したデータを用いて、地震動の平均値およびばらつきの空間分布を評価した。その結果、断層とサイトとの位置関係によって断層シナリオの変動による地震動のばらつきが異なり、それがどのように分布するのかを、特に地震動の周期特性に関して把握することができた。これらの結果を活用して行くことにより、対象サイト周辺の活断層調査において断層破壊シナリオを構築する上でどの部分の重点的な調査が効果的か、また強震動想定地点では対象周期帯域においてどの程度のばらつきを考慮する必要があるかを、予め把握した上で検討にあたることが可能となろう。

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© 2015 一般社団法人 日本地震工学会
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