抄録
1995年1月17日の兵庫県南部地震を契機として大規模地震時における土木構造物の安全性の確保に対する社会的要請は非常に高くなり、当該地点で現在から将来にわたって考えられる最大級の強さを持つ地震動(レベル2地震動)に対する各種土木構造物の安全性の評価に関する調査研究が各分野で精力的に行われている。そのような中、ダムサイトにおけるレベル2地震動の評価の目的のため、ダム基礎部で観測された地震記録に基づく地震動距離減衰式が提案されてきている。 本論文では2011年3月11日に東北地方太平洋沖地震(MW9.0)で観測された地震動をも考慮した最新の加速度応答スペクトルの距離減衰式の概要と実地震動との適合性を検討した結果を報告するものである。