日本地震工学会論文集
Online ISSN : 1884-6246
ISSN-L : 1884-6246
総説
強震下の超高層集合住宅の挙動解明と今後の被害低減に向けた取り組み
永野 正行肥田 剛典田沼 毅彦中村 充井川 望保井 美敏境 茂樹森下 真行北堀 隆司上林 宏敏
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2016 年 16 巻 5 号 p. 5_2-5_11

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抄録

2011年東北地方太平洋沖地震以降、超高層集合住宅で強震観測を実施している企業の担当者を中心に『超高層集合住宅地震観測合同研究会』を立ち上げ、強震記録の分析、シミュレーション解析を進めてきた。同時に、首都圏で得られた地表地震記録の収集・分析、居住者を対象とした室内被害のアンケート調査、微動計測、振動台搭乗実験等を実施し、強震下の超高層集合住宅の挙動と室内被害の解明、動特性把握と大地震時の被害推定に向け取り組んできた。得られた資料は、今後発生が予測される南海トラフの海溝型巨大地震、都市直下の内陸地殻内で発生する大地震後の、超高層集合住宅を対象とした即時被災度判定、復旧対策等への活用が期待される。

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© 2016 一般社団法人 日本地震工学会
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