2017 年 17 巻 4 号 p. 4_170-4_181
福井県勝山市の勝山盆地は,九頭竜川に沿って河岸段丘が非常に発達している地域である.この地域は既往の地盤資料が少なく,微動観測事例も知られていないことを踏まえ,著者らは2016年9月30日~10月2日に合同微動観測会を行い,地盤震動特性の把握を行った.観測点数は,4台の3成分地震計を用いた極小アレイ観測が25点,1台の3成分地震計を用いた単点観測が67点,計92点である.本稿では,観測の概要を報告するとともに,H/Vスペクトル比に基づき得られたピーク周波数およびピーク振幅の空間分布を報告する.今回の高密度の微動観測は,勝山盆地における既往の地盤情報として活用されているJ-SHISを補完する有用な資料になったと考えられる.