2019 年 19 巻 5 号 p. 5_388-5_398
地震時の列車運転規制は,一定間隔に設置された地震計の観測値に基づき実施される.適正な運転規制のためには路線に沿った詳細な揺れの把握に加え,列車の走行安定性の観点から構造物の地震応答の把握も重要となる.本研究では,それらを考慮した運転規制の提案を行うことを目的として,営業線のモデル区間において地震や微動の観測を行い,地盤や構造物の振動特性を評価した.次に,路線に沿った地震動や構造物応答の推定を行って運転規制への適用性を検討し,良好な結果を得た.本研究で提案する地震動と構造物応答を組み合わせた新たな手法により,現行よりも適正な運転規制が可能になると考える.