2019 年 19 巻 6 号 p. 6_202-6_213
大規模地震の発生に伴う土木構造物の性能を考える場合, 本震を対象とした評価だけではなく, 前震や余震も含めて議論を行うことが望ましい.しかし, 現在の設計体系において複数回地震の影響を陽な形で取り入れている事例はみられない.そこで本検討では, 複数の地震動を考慮した場合の構造物が有する耐震性能の簡易な評価手法として耐震性能残存率という概念を提案するとともに, 過去の地震動記録に基づいた解析により検討を行った.その結果, 対象とする構造物の固有周期が短く, かつ1回目の地震動による最大応答塑性率が大きいほど, 複数回地震の影響を強く受けることを確認した.