日本地震工学会論文集
Online ISSN : 1884-6246
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論文
混合正規分布による地震動の特徴抽出とその応用
久世 益充能島 暢呂
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2020 年 20 巻 1 号 p. 1_93-1_106

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抄録

地震動特性の評価・分析を目的に,筆者らが提案した地震動の特徴抽出・次元縮約手法を用いて,地震動の時間・周波数分析への適用を行った.正規化加速度累積パワー曲線(Husid plot)に基づく99次元特徴ベクトルの算出法を非定常パワースペクトルに適用した周期別特徴ベクトルと,混合正規分布モデルを適用した次元縮約手法(2~8次元)を提案した.提案した手法を2004年9月5日に東海道沖で発生した地震の波形記録に適用し,種々の地震動特性を維持したまま次元縮約が可能であることを確認した.さらに,地震動特性の分析事例として表面波の分散性に着目し,地盤データより算出した分散曲線と周期別特徴ベクトル,混合正規分布モデルを比較した.

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© 2020 公益社団法人 日本地震工学会
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