2024 年 24 巻 6 号 p. 6_1-6_13
2023年2月6日,トルコ共和国でマグニチュード7を超える地震が2回発生し,強い揺れが断層沿いの都市に深刻な被害をもたらした.トルコ政府の要請を受け,国際協力枠組みセンチネルアジアは同日にイベントを発動し,協力機関による衛星の緊急観測とデータ提供を行った.本研究では,JAXAが緊急観測したALOS-2画像と同条件で撮影されたアーカイブ画像を用いて,被災した都市域の検出を行った.地震前後のALOS-2強度画像から後方散乱係数の差分と相関係数を計算し,それらの組合せ指標zを用いて変化域を抽出した.また,HHとHV偏波の両方を用いて,異なる向きの被災建物の抽出精度の向上を試みた.抽出結果とカフラマンマラシュ大都市圏庁が公開した建物被害マップを比較し,精度を評価した.