2025 年 25 巻 5 号 p. 5_57-5_66
近年鉄道盛土の耐震補強が進められており,地山補強材による盛土堤体の補強が実施されている.一方,盛土のり面では降雨に対する浸透・侵食の防止を目的としてのり面工が施工されることが多いが,このうちのり面工と地山補強材を連結することによってより大きな効果が発揮されることが期待される.しかしながら,のり面工が耐震補強に果たす効果については十分には解明されていない.そこで,のり面工および地山補強材を有する盛土模型を用いた系統的な振動台実験を実施し,のり面工と地山補強材を連結することで加振時に発揮される張力が増加し,盛土が深いすべり面形状で変形することや,地山補強材が曲げ抵抗を発揮することを確認した.また,これらの効果を取り込んだ設計法を提案し,手法の妥当性を検証した.