2025 年 25 巻 6 号 p. 6_12-6_25
K-NET,KiK-netのデータを整理したフラットファイル(森川・他,2023)を用い,非エルゴード的GMPEの構築を目指して,本稿では異常震域項の非エルゴード化と距離減衰特性のモデルの検討を行う.回帰式には,震源が30 km以深の地震に寄与する異常震域項を観測点固有の項として与え,非エルゴード化を行った.異常震域項は既往研究と同様に日本海側が負になる傾向が見られるが,その値には地域性が見られた.一般的な距離減衰項のモデルでは,観測値と予測値の残差に,短距離では過小評価するバイアスが見られ,距離減衰項のモデルの見直しを行った.