日本地震工学会論文集
Online ISSN : 1884-6246
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論文
鉄道沿線地震動と被害履歴に基づくベイズ手法を用いた安全スコアの提案
岩田 直泰細川 雄太
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2025 年 25 巻 6 号 p. 6_26-6_37

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抄録

鉄道では一般に,沿線に設置された地震計が予め定めた基準値を超過する揺れを観測した場合などにおいて,予め定めた区間の施設を点検し安全を確認する.2018年6月18日の大阪府北部の地震(Mj 6.1)では,比較的広範囲に点検が発令され,駅間に停止した列車は点検が終了するまで移動できない状態となった.このような場面において,駅間に停止した列車を次駅まで動かすことができれば安全性や利便性を改善できるが,移動可否判断が課題となっており,その決定を支援する情報の提供が望まれている.これを受け,地震が発生する都度,蓄積される推定沿線地震動データと被害有無データを利用し,ベイズ手法を用いて,新たに発生した地震に対して施設の安全性をスコア化する手法を開発した.ここでは,安全スコアの算出方法とその試算,および情報の活用方法について述べる.

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